中学校生徒暴力行為等の検証に係わる最終報告について

去る7月9日に至民中学校において発生した事案の事実と対応を確認・検証し、今後の学校教育の充実及び暴力行為等の再発防止を期することを目的として、7月23日に本検証委員会が設置され8月30日には中間報告、又11月27日には最終報告を受けたところであります。

その間7回にわたり、委員会を開会し、事案に対する学校及び教育委員会の対応の検証、再発防止の具体的対策について、教科センター方式及び異学年交流と事案との関連性等について、鋭意検証されました事については、敬意を表するところであります。

私も中間、最終報告書とも精読をさせて頂きましたし、至民中学校へも訪ねてまいりました。その上私自身の35年間の教員生活の経験を踏まえて、以下お尋ね、ご提言を申し上げます。

先ず、検証委員会のメンバーですが、福井市教育委員会5名でありました。教育委員5名の方々は、人格、識見ともに優れ、何の異存もありませんが、もう若干名、所謂外部の方にも加わって頂くべきでなかったかと思いますが、ご所見をお願いします。身内だけでの委員会構成では、ややもすると、穿った見方をされてしまうのではと危惧するからであります。私自身は報告書の内容そのものは、大変よく、検証され、議論されたものと評価しているところであります。

報告書で一番大事な部分は「再発防止に向けた提言」だと思います。その内容は非の打ち所のないものだと思いますが、目新しい物もなく、事が起こる毎に言われるような旧態依然とした内容であります。

しかしながら、どんなに検証されようが、そうした答えしか出てこないし、そうした結論が最も正しいと私も思っております。

即ち、いじめとか校内暴力を無くする特効薬、即効薬はないのではと感じるところでありますが、教育長のご所見をお伺いします。

次に教科センター方式及び、異学年交流と今回の事案との関連性についてであります。その関連性を検証する為、北陸3県の市、特例市、教科センター校のある市町村36の自治体へアンケート調査を実施され、そのうち23自治体から回答を得たようであります。

その結果1自治体だけが、授業離脱などは関連があるのではないか、12自治体が「関連なし」、7自治体は「わからない」との回答であったようでありますが、本委員会のこの事案と教科センター方式及び、異学年交流との関連についての所見が明示されていないようであります。ご見解をお願いします。又このアンケート結果を本委員会は鵜呑みにされているのかどうか、あわせてご答弁をお願いします。

私は、自治体の回答は、全く正確なものとは思っておりませんが、こんなものだと納得も、理解もするところであります。

私は教科センター方式を否定するものではありませんが、至民中学校が完工し、見学させて頂いた時に、なかなか規範意識を醸成するのは難しいと感じ入り、危惧していたところで、本会議等を通じ、再三質問をさせて頂いたところであります。又授業時間でありますが、中学生に70分は長すぎると思います。70分緊張感を持って授業に臨む事はなかなか難しいと考えますが、ご所見をお願いします。

入学試験を行い、そうした教育システム、メソッドを理解して、入学したい生徒、保護者にとっては良いかもしれませんが、校区内の生徒全員が入学する学校としては一考する必要があると思います。作ってしまった物は、今さらどうすることもできないので、その中で、生徒にとって一番良い方向に改善していくべきであり、今述べました、授業時間を短くポピュラーなものにするとか、できる事があると思いますが、今現在具体的に実現する計画があればお示し下さい。

報告書の中で私が最も気がかりな所は、7月10日、事案発生のあくる日午後7時30分から臨時PTA総会を開かれたようであります。

全校生徒439人に対して、出席者数139人、生徒にはお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん等家族がいると思われます。出席者数139人の数字に関しての感想をお聞かせ下さい。

次に至民中学校の現状についてお尋ね致します。

私は来年至民中学校への入学を予定されている小学校6年生の児童の皆さんそして、その保護者の方々は大変不安を感じていらっしゃるのではないかと思いますので、あえてお尋ねを致します。

私も事案発生後何度も、つい最近では12月3日に訪問しましたが、行く度ごとに学校は平静さと落ち着きを取り戻していると確信致しております。特にこの夏休みに行われた福井市内中学校野球強化大会で優勝したのは至民中学校であります。私も高校野球に長年携わってきましたが、野球は9人、あるいはベンチ入り選手18人で戦うというのはご存知のとおりであります。しかし優勝の2文字の裏にはチームワークは当然でありますが、学校力、全生徒力、全先生方の絆が必要なのであります。即ち、全生徒が選手であり、たまたま9人、18人が代表しているだけなのであります。ああした悲しい、不幸な事案があっただけに、至民中学校の名誉を回復する為野球部員はもちろん、学校関係者が心を一つにしてなしえた優勝ではなかったかと推測致しております。

その優勝で学校は飛躍的に良くなっていくことは疑う余地のないところでありますが、まさに期待以上に向上し、他の中学校に勝るとも決して劣るものでもなく、いわゆる安定した、安心して通える中学校と私は、訪問する度に感じておりますが、ご所見をお伺い致します。

次に総体的ないじめ、校内暴力について、その特効薬についてお伺い致します。

そうした行動をする生徒を「気がかりな生徒」と報告書では記述していますが、実に的を得た呼び方と感服致しております。

私は、いじめをする生徒と暴力行為をする生徒とはかなりの部分、いや大部分で重なっていると考えています。即ち、寂しい、存在感を感じることのできない生徒のようであります。「気をかけて欲しい、声をかけて欲しい」生徒なのであります。

「気がかりな生徒」ですから、先生方は他生徒の何倍も気をかけ、声をかけ、手をかけなくてはなりません。先生方も百も承知されていらっしゃると思います。しかし現実できていないのであります。その原因は何と考えられますか、お伺い致します。

冒頭申し上げた非の打ち所のない「再発防止に向けた提言」も、現場先生方にとっては、百もご存知の今更のご提言だと思います。

そうした事をどうしたら実現、実施できるかまで掘り下げたご提言を頂きたかったと思っております。

どうしたら、現場でその提言を実施することができるとお考えですか、ご見解をお願いします。

そのお答えこそが、特効薬なのであります。

「気がかりな生徒」は欠点だらけであります。欠点はすぐ目に付きます。しかし良い所も必ず持ち合わせているのです。しかし良い所を見ることは甚だ難しく、目を凝らして探さなくてはなかなか見つかりません。

故に良い所をみつけるのには、先生方に余裕、暇が必要なのです。その余裕、暇が、現場の先生方にあると思っておられますか、ご所見をお願いします。

「気がかりな生徒」の保護者の方も先生から嫌な事ばかり言われていて、先生を信頼すると思いますか。親も気付かない、我が子の良い所を先生からお聞きした親は先生をどのような先生と感じると思いますか。

先生は3つ注意をしようと思うと、その子の7つの良い所を探さなくてはならないのであります。そしてその10を保護者に伝えるのであります。そこで始めて、保護者が先生を信頼して頂けるものと考えるところであります。信頼関係が構築できれば、後は家庭と先生、即ち学校と一つになって「気がかり」から「気がかりでない」生徒に成長していくものと確信しております。

どうか現場の先生方に暇を作ってあげて頂きたいと思います。先生を加配置することは難しいと認識しておりますので、他の方法で真剣にお考え頂きたいと思います。この場での答弁を求めるものではありませんが、本当に生徒を大事と考えるならば、真剣に具体的に現場の先生方とご協議しながらお考え下さい。

校長先生、教頭先生におかれましても、若い先生方を是非熱い先生になって頂くよう、ご指導をお願いします。その為には、教育委員会はどんどん知恵をお出し頂くべきと考えます。福井の日本の明日を担う子ども達の為に心あるご答弁をお願い致します。

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