北陸新幹線開業における観光について

ご存知の通り、昨年6月29日に北陸新幹線の金沢・敦賀間が着工認可されました。

同年8月19日には起工式も執り行われ、その後、順次地元説明会が開催されていると聞いております。

さらに、本年6月28日には、県内で初めての中心線測量が市場周辺土地区画整理事業の施行地区内で実施され、いよいよ北陸新幹線建設の槌音が響いてきたと実感しております。

さて、北陸新幹線が敦賀まで開業された場合の整備効果としては、東京をはじめとする新幹線沿線の各都市までの移動時間が短縮され、利便性が向上するという直接的な効果もございますが、最も期待するものの一つに挙げられているのが、経済に対する波及効果であります。

平成24年11月に北陸経済連合会が行った調査によれば、敦賀開業による経済波及効果は、北陸全体で年間約800億円、このうち、福井県分としては、年間約210億円と試算されており、また、雇用創出効果は、北陸全体で年間約7200人、そのうち、福井県分として、年間約1900人が見込まれております。

また、具体的な事例で申し上げますと、北陸新幹線の高崎・長野間は、平成9年に開業しておりますが、長野駅利用者は、開業前の約1.5倍に増え、九州新幹線では、熊本・鹿児島中央間の平成23年開業によって、熊本中央駅の利用者が、開業前の約1.7倍になり、来街者の増加という形になって表れております。

平成26年度末の金沢開業を控えているお隣の石川県では、こうした経済波及効果に対する期待感は高く、特に、金沢市の観光業界は、早くから金沢開業に着目し、その経済効果の恩恵を十二分に受けるための様々な準備・調整を進めてきたと聞いており、その成果が、新聞等を通じて、連日のように報道されています。

その主なものとしては、JRグループが展開する「デスティネーションキャンペーン〕が、金沢開業を見据え、平成27年度秋に北陸で開催されることを決定し、本年の3月には、谷本石川県知事に決定通知書を交付しています。

また、JR西日本は、これまで大阪の本社が中心として進めてきた開業準備を金沢支社が主導して行うこととし、本年6月に、金沢市において北陸新幹線開業準備室を開設しております。さらに、JR東日本は、本年4月1日、新たな観光流動を生み出すことも目的とした営業拠点である「北陸営業センター」を管轄エリア外に置く初めてのケースとして、金沢市に開設いたしました。

このように、JRグループ全体が北陸新幹線の金沢開業による観光需要の掘り起こし、新幹線利用者の増加に向けた取り組みに着手しております。

この他にも、金沢では戦災を免れ、歴史的な観光資源が多く残る金沢市内をめぐる修学旅行プランのPR活動に取り組むなど、積極的な情報発信を行っております。

平成26年度末の北陸新幹線金沢開業を間近に控え、官民ががっちりとスクラムを組み、開業効果が最大限発揮されるように着々と進めてきた準備が、一つ一つ実を結ぼうとしています。

北陸新幹線の建設は残念ながら、金沢開業が先行する形ではありますが、石川、金沢を中心として北陸地方が脚光を浴びている今、本市としても時期を逸することなく観光PRや、中央経済界への企業誘致の働きかけに取り組むことが重要と考えます。今手を打たなければ、福井市の経済・観光の発展は北陸の他都市に大きく引き離されてしまいます。

そこでまず、北陸新幹線の金沢開業を契機に、観光の面での効果を本市にもたらすための基本となる考えと取り組みについてお伺いします。

それと、先に述べましたように金沢は、戦災を免れ、歴史的な観光資源が多く残されておりますが、幸い福井にも、自然、歴史・文化遺産、豊富な海や山の幸、伝統工芸など、様々な観光資源を有しています。この魅力あふれる福井の観光資源を活かし、展開していくことが重要であると考えます。

特に、職の分野では、宿泊旅行者を対象にまとめた調査、「都道府県別魅力ランキング」によりますと、「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」との声では、本県が3年連続で5位にランクされています。日本海の味覚の王者であります越前ガニをはじめ、シンプルながら奥深い味わいのおろしそば、一度食べたらやみつきになるソースかつ丼など、食は観光誘客で武器になるのは間違いありません。

福井駅周辺を見ますと、意欲を持った飲食店の展開が散見されるようになって来ましたが、福井の海や山の幸を存分に味わえる、或いは、購入できる店となるとまだまだ不十分のように感じています。空き店舗が目立つ駅周辺において、今後、空き店舗を活用して福井の食を提供したいという意欲ある民間に対して施策の展開ができないのか、ご所見をお伺いします。

観光といいますと、、おいしいものを食べるだけでは満足できないのが今日の現状ではないでしょうか。

福井へ来たい、行ってみたいと思っていただくためには、ストーリー性・回遊性を意識した仕掛け造りが必要だと思います。

金沢開業と、その先にある敦賀に向けて、どのような取り組みを考えておられるのかお聞かせ願いたいと思います。

また、新幹線がないという都市のイメージは、企業誘致にとっても大きなマイナス要因にとらわれがちであります。かつてバブル経済の崩壊時に、大手企業の支店・営業所が再編され、本市にあった支店が営業所に格下げになる、或いは、支店・営業所そのものが他の都市に統合されてきましたが、こうした動きがますます加速することが懸念されます。

新たな企業を呼び込むことと併せて、、現在ある企業を維持していくことも必要になると思われますが、このことに対する見解と、対策があればお尋ねいたします。

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