学校施設の老朽化について

現在、学校施設においては耐震化が進められており、平成28年度末には校舎・体育館のC判定の耐震化が完了し、耐震化率100パーセントになると聞いております。しかしながら、学校施設の長寿命化という観点からは、耐震化では建物の寿命を延ばすことはできないとも、聞いているわけであります。

本市の小中学校施設は、他の自治体同様、昭和40年代から50年代にかけての児童生徒急増期に一斉に整備されております。この間に、棟数で実に7割近くが建設されているのであります。中には昭和30年代に建てられ、50年以上経過したものもございます。市民の安全・安心という観点から学校の耐震化を最優先に取り組んでいることは理解できますが、老朽化を少しでも食い止めるために、もっといろいろなところに目を向ける必要があると思うのであります。

9月に発表されました福井市教育振興基本計画では、「学校施設は、子どもたちが一日の大半を過ごす学習・生活の場であり、災害発生時には応急避難場所としての役割を果たす施設です。その安全性の確保は極めて重要です。」と述べられています。

まさにその通りであると、私も思います。大規模改造は多額の費用が必要となり、計画的に実施する必要があると思いますが、せめて避難所となる体育館くらいは、早急に老朽化防止ができないかと考えるわけであります。

そこで、提案でありますが、例えば屋根であります。ほとんどの体育館の屋根は鉄板でできており、定期的に塗装の塗り替えを行うことによって劣化が防止でき、雨漏りしにくくなるのであります。しかも、大規模改造のように大きな経費もかからない訳でありますから、費用対効果が大きいと考えます。

ある調査によれば、本市の小中学校の体育館の15%(10棟)は既に錆の発生が著しく、塗装しなければならない時期が過ぎており、22%(15棟)は塗装すべき時期に来ているとのことで、3分の1以上の体育館の屋根の塗装が放置されていることになります。

災害時においては、学校の体育館が真っ先に避難所となります。しかし、雨漏りするような体育館では避難所として使用できないわけでありますから、平常時の維持管理が重要となります。ここ数年は、年1校のペースで体育館の屋根の塗装を行っているようでありますが、このペースでは一回りするのに70年ほどかかることになります。通常、15年から20年に1回程度の塗り替えが必要だと言われているわけですから、少なくとも年3~4校の塗り替えが必要だと思います。

更に、最近では遮熱・断熱塗料といったものが一般の塗料の2~3割増し程度の価格で手に入るそうであります。手間賃は変わらないのですから、そう大きな増額とはならないはずであります。

夏場に体育館が避難所となったときのことを考えれば、暑さを少しでも和らげてくれるような、省エネ効果もねらったものが大変効果的ではないかと思います。
また、ライフサイクルコストの低減につながることは明らかであります。

そこで、今後、学校体育館の屋根塗装という、生徒の学校生活や避難所にとっての「セーフティーネット」を、年間複数行っていこうという考えはございませんか。ご所見をお伺いいたします。その際、遮熱・断熱塗料といった省エネ効果のある塗料を、実験的にでも使用していくべきではないかと思いますので、この点についてもお伺いいたします。

文部科学省は、「質の高い教育を実現していくための学校施設は、子どもたちの学習・生活の場として、「生きる力」を育むためにふさわしいものとするとともに、十分な防災性、防犯性などの安全性を備えた安心感のある施設環境を確保することが必要である。」と学校施設整備基本構想の中に盛り込もうとしております。このことを踏まえて、ご答弁をお願いいたします。

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