工事請負の発注方法について

今、巷では「アベノミクス」という言葉をよく耳にします。およそ3年3か月続いた民主政権は、昨年の衆議院選挙において自民党政権へと移ったわけでありますが、現在安倍政権においては、大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略を「三本の矢」として推進しています。

アベノミクスに期待する一方、一部の報道では、効果が出ているのは大企業であって、中小企業にはその効果が期待できない、あるいは限定的で現れるのはまだまだ先のことではないかと言われています。このような中、本市の中小企業の経営者からは、苦しい実情を訴える声が後を断ちません。特に建設関連の専門業者は、業界として危機感を感じているようであります。市内の中小事業者を救済し、活性化していくことは、市としての使命ではないでしょうか。そこで、本市の工事請負の発注方法についてお伺いをいたします。

建築一式工事として発注されている工事の中には、通常、多種多様で専門的な業種が含まれるわけですが、その中には国が個別の建設業として、区分して許可している業種も含まれていると思います。建築工事を行えば、電気や給排水といった工事もあります。公衆便所程度の小規模なものはこれを含めて建築一式工事として一括発注するでしょうが、電気、給排水の多くは分離発注されていると思います。分離発注の理由は「専門的な工事であり、市内業者の育成にもなる」と聞いています。そこで、塗装や内装工事においても、一定の規模となる場合や、相当の部分を占める場合、つまり入札を行うような設計額となるときは、建築一式に含めず、できるだけ分離して発注をすべきではないかと思います。それが、福井市にある様々な業種を育成することとなり、本市の発展につながっていくことが期待できるからであります。一括であれば発注者の監理がしやすいということもあるでしょうが、だからといって分離しないというのは理由になりません。塗装や内装工事については比較的分離しやすいと考えます。今後の方向性を含め、ご所見を伺います。

さて、世の中には大変多くの資格が存在します。特に建設関係の資格というのは、現場において作業をする際に重要視されるものが多くあるように思います。その資格は、工事品質を確保するために必要なものとして設けられたのだと認識しています。先ほど申し上げた塗装や内装といったものも、職人による作業の質が工事品質に直接影響するものだと思います。特に、建物などが仕上がったときに、利用者が視覚的に、目で見て良し悪しを評価する場合、極めて重要な要素となると思います。本市の工事入札を行う際には、塗装工事や内装工事について、基幹技能者や技能士の配置を入札参加条件にすることが、工事全体の質の向上になると思いますので、今後の検討を要望しておきます。

次に、私は元々教員でありますから、教育の観点から今申し上げたことと、キャリア教育との連携と技能者、職人育成についてお聞きしたいと思います。昨年策定された「福井市教育振興基本計画」の中で、「キャリア教育の推進」というものが謳われております。技能を磨き、基幹技能者などの資格を取得して、専門業者として一生懸命取り組んでいる善良な業者、業界団体から、職場体験などを通じたキャリア教育に協力し、福井市の行政運営の推進に貢献したいという申し出が私のほうにありました。業界団体がキャリア教育のコーディネーター役を買って出ていただけるということなど、願っても無いことではないでしょうか。大いに活用して頂く事を要望しておきたいと思います。基幹技能者など資格を有する市内業者を育成し、技能者の地位向上を図る事が肝要であります。その技能者いわゆる職人の育成について理事者のお考えをお聞かせください。

キャリア教育でせっかく、その職業に興味を持ったとしても、その仕事が生活の糧として成り立たなければ、その職には就かないのであります。又、色々な上級資格を取得したとしても、その資格を周囲が評価し、認めてくれなければ、なんの価値もないことであります。故に本市の工事発注に付けても、多少高値であってもしっかりした資格を持った技能者職人のいる業者に発注することによって、その技能者職人の生活も向上し、技能者職人としてのプライドを持ち、更にスキルアップを図り、地位の向上に、継がるものと考えます。物作り福井の視点からも、その一翼を担う人材であります。技能者職人の皆さんに夢と希望を持って頂くためにも、若者の職人離れに歯止めをかける為にも、発注方法を更に創意工夫されることを強く要望します。

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